コロンビアにおいて最も有名な輸出品の一つ、エメラルド。しかしその生産現場というのは中々知られていない。宝石店の雰囲気かはら想像できないような世界がそこにはある。
首都ボゴタから車で約6時間、コスクエスエメラルド鉱山。コロンビアで最も大きなエメラルド鉱山の一つだ。数十年前には、エメラルドを巡って多くの血がここで流れ、その凄惨なさまはゲラ・ベルデ(緑の戦争)と呼ばれた。現在も治安は決して良いとは言えない。エメラルドを巡る様々な力がうずまき、余所者を受け付けない雰囲気が漂っている。
しかし、コロンビアのエメラルド生産量は低下の一途を辿っており、エメラルドから手を引く者も少なくない。
「石は取れなくなってきたし危険には変わりないけど、町に戻って働くよりはマシさ」
鉱山に住みついている盗掘者(グアケーロ)の一人は言った。
衰退していく気配のあるエメラルド業界。それでも尚そこに生きる人たちの血と汗によって、その緑はより一層輝きと価値を増している。
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